ふたつの旅 4

4-1その年の6月に妻を連れて上京、世田谷にアパートを借りて新生活を始めた。彼女は事務員の仕事を見つけて働き始め、私は千歳船橋(小田急線)の駅前のロマーノという喫茶店で働き始めた。私は33歳になっていた。

この当時、私はフラメンコ・ギターのプロを目指し岡ひろし先生の教室に週1で通った。私の他にもプロを目指す生徒が何人かいた。私が自信をつけ始めた時、運悪く事故で左肩を怪我してしまった。ギターが弾けなくなった。医師が手術を勧めてくれたが、貧乏な私には無理だった。3年後には回復したがもう前のようには弾けず、プロの道は諦め、私は絵に転向した。

40歳近くなっても芽が出ず、絵も何となく行き詰まり(金にならなくて)、妻とも別れる羽目に…離婚。

4-2私は、家があれば高い家賃を払わなくてすむと考えた。それも動く家ならもっと良いと思い、自分で木製のキャンピングカーを作る事にした。早速設計に取り掛かった。それから材料を集めた。友人から余ったベニヤ、板を貰い、ゴミ捨て場で使えそうな垂木、板を拾い集めた。製作する場所は、石の彫刻をやっている友人のスタジオの広い空地(東京稲城市の坂浜。宮崎駿の平成ポンポコ狸合戦の舞台になった所)を貸してもらった。

4-34-46ヶ月を費やして、ついに私のキャンピングカー“ワンダーバード号”が完成した。こうして私は家賃から解放された。そして41歳の時に、木製、ニス塗のキャンピングカー“ワンダーバード号”に乗って北海道へ旅した。愛犬オリビア(小さいプードル)も一緒だった。この北海道弩旅の途中で、私の人生を変える女性に逢った(フミコ)。そして結婚した。

それから2年後、彼女と一緒にワンダーバード号で沖縄へ行った。1年近くを西表島で暮らした(キャンプ生活)。

その後、物干し竿の行商をした。バブルの頃で良く売れ、お金も貯める事が出来た。


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