ふたつの旅 6

ここが気に入り、一軒家を借りて生活を始めた。私と彼女の初めてのマイホームであった。

6-1 6-4 6-2 6-3フミコはすぐに英語とヒンディー語を覚え、近所の人達とも仲良くなり周囲に溶け込んでいった。そしてインドの家庭料理に興味を持ち、それらの作り方も近所の主婦らから学んでいった。

12月に入り、朝晩めっきり冷え込むようになった。私達は家は借りたまま(月3500円)にして、インド最南端のケープ・コモリン(カニャクマリ)目指して出発した。南インドもまた素晴らしい、ワクワクするような所であった。

ここではお皿の代わりにバナナの葉を四角く切って利用する。その上にライスを盛る。カレーはステンレスのコーヒーカップ(というよりただの円筒形のカップ)に入って、大抵カナ(定食―南インドではミールと呼ぶ)の場合3~5種類のカレーが出される。その他に、日本の味噌汁に相当するサンバルというサラサラの辛くて酸っぱいカレースープが付く。ライスとサンバルはお代わり自由だ。もちろん、カレーをライスの上に(真ん中ではなく端に)少しずつかけて、手でよく混ぜて食べる。インドカレーは手で食べる方がずっとおいしい。それは寿司屋に行った時、お箸で食べるより手でつまんで食べた方がおいしいのと同じだ。

南インドでは、カレー料理にココナツ油、魚、エビ、ココナツミルク、おろし金ですりおろしたココナツミルクが使われるし、フィッシュカレーもよく食べている。また主食はナン、チャパティーでなく、ライスである。これは南インドではココナツと魚と米がたくさん産するからだ。北インドのカレー(モレーナのカレーは北インド風)もおいしいけど、南インドのカレーもなかなか美味い。その他に、カレー味のジャガイモ(マッシュポテト)が中に入っているクレープのようなマラドッサ、米の粉で作った丸いパンのようなイドゥリ、ウッタパンなどのスナックも色々とあり楽しい。

またマドラス、マドライはコーヒーを産し、街の食堂の多い所に行くと、コーヒーの快い香りが漂ってる。そういうコーヒーショップには、毎日何度も入った。日本よりも香りが新鮮で非常においしかった。12月8日、マドラスで私は誕生日(45歳)を迎えた。

11月末か12月の初め頃にインドの最南端のコモリン岬に到着し、そこからUターンして、北のダラムサラへ帰る旅が始まった。クリスマスはインド中央部にあるデカン高原の都市バンガロール(現在ではシリコンバレーと呼ばれ、パソコンの工場はもちろん、ソフトを開発する会社が多く、インド経済の成長を担う地域になりつつある。夏でも涼しい)で祝った。その後デリー(オールドデリー)に10日ほど滞在した。暮れにデリーからダラムサラに戻り、借家で正月を迎えた。


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