アフリカの旅 18-1

1998年6月8日 ナイロビ

9時過ぎに、昨日見つけておいたケニヤ航空のオフィスに出かけた。ホテルからは10分で着いた。

オフィスは超近代的なビルの10階にあった。エレベーターに乗る客は上流階級ばかり。やたらに広いカウンターに係員は2人しかいない。あとはどこにいるのやら…。

男の係員に聞くと、ソファで掛けて待っていろと言う。ソファに掛けると、隣にいた男の人が親切に「そこの順番切符を取りなさい」と教えてくれた。私の番は98番。91番の表示が見えるから、まだ大分先だ。なにしろ事務仕事はノロいから、なかなか進まない。こんな事なら昼くらいになってしまうなと思った。

隣の男の人の所に女性の係員が書類を渡した。その男の人は用事が済んだらしく、自分の切符を私にくれた。92番と書いてあった。礼を言うと、にこやかに立ち去った。なかには親切な人もいるんだな、と感心した。すぐに私の番になり、リコンファームの手続きも簡単に終わった。

リコンファームと言うのは飛行機の切符の予約再確認で、72時間以内にしないで放っておくとキャンセルしたとみなされる。だから、どうしてもやっておかねばならないのだ。個人旅行は団体旅行と違って、色々な手続きを全て自分でやらなければならない。一応ナイバシャのホテルから電話でリコンファームしておいたがここはアフリカ、何となく心許ないので事務所に直接来てみたのだ。これなら間違いはない。コンピューターには、私が既にリコンファームを電話でした事が記されていた。係員は少し怪訝な顔をしていた。

私はオフィスを出てから10分ほど歩いて、ICEAビルの2階に行った。ここにはDO DO WORLDというサファリの専門の会社のオフィスがある。日本人客が多いらしく、日本人の美人スタッフがいた。まだ若い娘だが、彼女はキビキビと仕事をこなしてくれた。今はシーズンオフなので客が少ない。だから、明日からすぐにという訳にも行かない。最低でも4人くらい集めないとスケジュールを組めないのだ。彼女はあちこちのサファリ会社に電話をしてくれた。

18-110日に出発して12日に帰ってくる2泊3日のツアー、マサイ・マラへのキャンピングサファリというのが見つかった。私はこれに便乗する事にした。スリーピングバッグは持ってますか?と言うので「ない」と言うと、10ドル払えば貸してくれるという事だった。シーズンオフなのでサファリ料金をディスカウントしてくれた。全部で280ドル支払った。トラベラーズチェックで300ドル払って、20ドルの現金をつり銭に貰った。普通はもっと高い。

「それじゃ、10日の朝9時20分までに荷物を持ってこのオフィスに来て下さい」と彼女は言った。ナイロビに来て何年になるのかと聞くと、1年だと言う。面白いか?と聞くと「東京と違って手の届く所に何でもあるし、面白いわ」と彼女は笑って答えた。治安はどうですか?と聞くと「ナイロビはすごく悪いわ」と言ってから「貴方も気をつけてね」と忠告してくれた。ここのヤバさは私も肌で感じている。

事務処理の速さといい、頭の回転の良さはやはり日本人だ。細い華奢な体に似合わず、しっかりした娘だった。大和撫子という言葉が頭に浮かんだ。

私はオフィスを出て、ナショナルバンクで100ドルをシリングに替えた。ここのスタッフは黒人ばかり、やたらに時間が掛かって、DO DO WORLDの爽やかな事務処理を経験したばかりなので私はイライラした。日本語を喋ったのも久しぶりだった。


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