アフリカの旅21-3

夕方4時、再びサファリに出発。20分ぐらい走り、茂みを出た所でキリンに出会った。動物園で見た事しかないキリンが目の前にいた。非現実的な感じを受けた。

目の前にいるのが信じられない。しかしまぎれもなくキリンだ。長い首をもたげて、じっと私達を見ている。動きは緩やかでエレガントだ。少し遠くにも3頭くらい居た。ブッシュから首だけがニューと上に伸びて動いてる情景は、不思議な感じがした。ブッシュの上に長い煙突が立っている、もしくは枝の無い一本の木が立っているという風に見えた。あれだけ目の位置が高ければ、早く敵の位置が発見できて有利だろうと思った。

その後私達は、もう一度象を見かけた場所をウロウロと走り回り象を探した。

やがて暗くなり始め、諦めてリバーサイド・キャンプに戻った。ビールを飲みながら、賑やかに皆で夕食した。もう他の客とも気心が知れ、お互いに打ち解けている。2人のフランス人のおばさんは象が見れなかった事でヨセフに文句を言ってたが、

21-3 21-3b「そんな事言ったって、象だって自分の都合があるのさ。ライオンが見れただけでもラッキーだったと思わなきゃいけないよ」とヨセフは両手を開いて、しょうがないさと身振りで示した。

「大体、ヨセフ、あんたは他のサファリカーに会う度に車を停めて運転手達と話してる時間が多いのよ」と、背の低い方のフランスのオバタリアンが絡む。
ヨセフは「大事な情報交換をしてるんだ。そうしなきゃ効率的にゲームを見つけられないのだ」と言って怒り始めた。この2人のフランス女性の自己中心的な態度にはいささか私も、同乗のスウェーデン人の親子も呆れていた。

ヨセフは「俺は安い給料で一生懸命やってんだよ。あんたらとは違う」と言った。我々から見れば冒険行為であっても、ヨセフにはそれが労働であり日常だった。

スウェーデン人の親父さんも私も男だから、ヨセフの仕事の大変さがよく分かった。「男はつらいよ!」ってところだ。

10時ごろ、眠る為に食堂を出た。外に出ると満天の星。美しかった。「これがアフリカの星か」私は独り言ち、テントに入りリュックを枕にして眠った。


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