マジャールの残影 6-1

1997年4月21日 月曜日 晴れ

朝7時発のブダペスト行国際バスに間に合うように、早朝6時にホテルを出発。リュックを肩に、バスターミナルまでテクテク歩いて行った。

フミコは熱も下がり元気が回復してきたのでホッとした。

バスはスエーデン製の、上がガラス張りの背の高いゴージャスなものだった。バスガイドさんは親切だった。

定刻通り出発。

バスは街並みを抜けて平野の中へ入っていった。広い平野がうねりながらどこまでも続く。人家は時々村に差し掛かった時に見るだけ。村の中央には教会の高い屋根がキラリと光り、その周りに人家が固まっている。

1時間くらいで国境に着いた。ハンガリーとオーストリーの係官がバスの中に乗り込んできて、乗客のパスポートをチェックした。少し不安だった。しかしそれは数分で終わり、係官は引き上げていった。何となく緊張させられる。

昼前にバスはブダペストの中心、エリジェベート広場のバスターミナルに着いた。

大きな美しい古都。それがブダペストだった。ウィーンに勝るとも劣らない。ドナウの真珠と昔から言われて来た程の事はある。

東欧は、私達日本人にとっては馴染みの少ない所だろう。西欧については、我々はいくらでも知っている。しかしヨーロッパ人が日本を知らないくらい、私達日本人は東欧を知らないと言って良いだろう。

ベオグラード、プラハ、ソフィア、ワルシャワ、ザグレブ、それらの都市がどの国にあり、その国がどの辺りに位置しているのか正確に答えられる人は少ない。戦争が起きるまで、ボスニア・ヘルツェゴビナなんていう国の存在さえ知らない人が大半であったと思う。

それ程に我々日本人は東欧に関しては無関心である事と言えるだろう。

hungary6-1


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