マジャールの残影 8

1997年4月23日 晴れ 暖かい

街の樹木の新緑が風にそよぎ、葉の1枚1枚がエメラルドに輝いている。花という花が咲き競って街はマロニエの花盛り、春の到来に人々はベンチの上で目を細めている。

ドナウにかかる古風でエレガントなエリジェベートの橋の上から眺める岸辺の風光はまさに一幅の絵である。ドナウ川はきらめきながらゆったりと流れ、大きな汽船やレストランボートが滑るように河を上下していた。

私はその風景を一生忘れないだろう。ブダペスト、それは正にドナウの真珠である。

私達は、ペーチ行のバス乗り場と時間を地図を片手に歩いて調べた。

その後デアーク広場のシティバンクで300ドルばかり両替し、地方への旅行の準備をした。地方に行くと、両替のできない事も多々あるからだ。

ペーチはユーゴスラビアの国境に近い南の街であり、そこまで行くと日本円などは通用しない。シリング、ドル、マルクは通用するだろう。レートも都市と地方とでは異なる場合が多い。

一通り用事を済ませてから夕食のおかずを買ってアパートに戻ると、時計は7時を示していた。しかしまだ外は明るく、窓から町のざわめきが聞こえた。

夕食の後、パッキングを一通り済ませ明日の出発に備えた。

hungary8


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Current day month ye@r *