マジャールの残影 16-2

国鉄の駅の近くのSÖRÖZÖで遅い朝食。黒ビール、コーヒー、紅茶、サンドイッチ3個、全部で250円くらい。ビールを飲みながらスケッチした。

市場の所でオレンジを買う。これはスペインで食べたナランハと同じで美味しい。

大聖堂前の公園でスケッチ。だいぶ暑い。

ホテルの近くのレストランで遅い昼食。

ビールとソーダ水を飲みながらメニューを見る。スープはバブグヤーシュ(豆のスープ)、サラダは野菜サラダとパプリカサラダを頼んだ。メインディッシュには豚肉のフライ(衣なし)、ブルゴーニュ(フライドポテト)、それとパンを頼んだ。パプリカサラダは青いパプリカのピクルス。これはかなり辛くて半分以上残してしまった。

こちらの料理は塩辛いので、薄味に慣れている日本人にはしんどいものがある。しかしヨーロッパ全体から見たら、ハンガリー料理は美味しい部類に入るだろう。

レストランを出て、3分で家に着いた。シャワーで汗を流すと、サッパリして気持よかった。

昼寝した。色々な夢を見たが覚えていない。

6時過ぎに再び二人で街へ出る。ぶらぶら歩いて、近所のスーパーでヨーグルトとチーズを買う。

坂道を上る時は速く歩けない。心臓が弱っている。情けない気分だ。

大聖堂の公園にあるカフェテラスで喉を潤した。

そこからまた歩いて、町の中心広場へ行く。三位一体像の下の石の階段に掛けて、通りを眺める。暮れゆく空はスミレ色。灯がまたたき、ネオンが灯る。空気はまだ温かい。人々はそぞろ歩き、マロニエの木陰のレストランではウェイターが忙しそうに動き回っていた。

恋人達はどこでも同じだ。世界は二人の為に…そんな時もあったなあ。私にはもう、それは遠い過去の世界に思えた。感傷に浸りつつ、町の灯りと、次第に暗くなってゆく空に見入った。

憂いと嘆きによって、残ったこれからの人生を凍らせてしまう事は愚かだと思う。なぜ人は年取ると愚痴っぽくなるのだろう?愚痴の中で人生を過ごすなんて、もったいない事だ。

広場を離れて、ストリートの中へ歩み入る。パンノニアホテルの辺りで、再び昨夜のバイオリン弾きに会った。旅のバイオリン弾きの曲は美しかった。

彼はピーターだと言った。握手する。ゴツゴツした手だった。私は彼がバイオリンを弾いてる間に、ノートに鉛筆でサラサラとスケッチさせてもらった。

彼はブルガリア人で、スペイン語が少し話せた。セルビア人のボスコビッチさんにそっくりで、懐かしかった。スペインかイタリアに行って稼ぎたいけど、金も無いしビザがなかなか取れないから難しい。スペイン人はシンパティコでいいよ、と言っていた。

スケッチさせてもらった。モデル料を少しだけ彼に取ってもらい、彼と別れた。

メインストリートを西の方へブラブラと歩いて家に帰った。時計は10時頃だった。

冷蔵庫から飲み物や食べ物を出して、軽い夕食をした。

シャワーを浴びて、日記をつける。

hungary16-2


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