マジャールの残影 20

1997年5月8日 雨、風

ひどい天気だ。出発する日だというのに、これだから困る。

宿のオジさんは、私が寝坊してると思って起こしてくれた。

10時頃、市場で買い物するというオジさんの車に便乗してバスターミナルまで行った。オジさんとオバさんにお別れをした。気持ちの良い人達だったので、別れがつらかった。

バスの出発まで間があったので郵便局で手紙を出し、カフェ「モンテ・クリスト」で昼食をとった。

13:30、8番乗り場からブダペスト行のバスに乗った。料金は1000円位、所要時間4時間。雨は降ったり止んだりした。ハンガリーの大平原。黄色い所は菜の花畑だ。

乗客は礼儀正しく物静か。バスの中で大声を出したり、ラジカセを鳴らしたりする人は一人もいない。人間が非常にソフィスティケイトされている感じだ。

夕方の6時頃にブダペストのエリジャベート広場のターミナルに到着。雨は上がっていた。

カタリンに電話した。なかなか通じなくて焦ったが、そのうちカタリンが出たのでホッとした。

「今近くにいる。車で迎えに行く」

という事で待っていると、程なく古い国産車を運転してカタリンがやって来た。

お互いに再会して嬉しい。カタリンに黄色いチューリップを貰った。黄色いチューリップの花言葉はなんだろう?

道路は夕方のラッシュで混雑しており、歩いた方が早いくらいだった。

カタリンのアパート、懐かしい。

キッチンにいたカナダ人の年配のカップルが、手を広げて迎えてくれた。カタリンが来る時に話していた先客だ。以前にフランス人の泊まっていた部屋を借りてる。

シャワー、トイレ、キッチンは共同で、もう一つの部屋に私達は泊まる事になった。前に泊まった部屋だ。

オジさんの方はヒューバート、奥さんはルイーズさんとカタリンが紹介してくれた。

ルイーズが

「今ワイン飲んでたとこなの。一緒に飲まない?」

と言うので言葉に甘え、皆でワインを飲みながら旅の話をした。

彼らはカナダのケベックの人達で、母語はフランス語だが英語も喋った。カタリンも英語を喋る。狭いキッチンは賑やかになった。

楽しい気さくな夫婦で、夫のヒューバートさんは74と言うが若々しく元気だ。彼女は57、12年前に結婚したと言う。二人でハンガリーを気ままに旅している。

夜、近くのトルコ料理店(ビュッフェ)に行き食事した。トルコ料理はフミコも大いに気に入ったようだ。

疲れたので早めに寝た。

hungary20


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