マジャールの残影 22-2

昼過ぎに、私達は「愉快な修道士」という有名なレストランに入り食事した。セルビア料理色が濃い。

お椀状の容器にスープを入れ、パン生地で蓋をしてそのままオーブンで焼いた珍しい料理を食べた。食べる時はスープの容器の上にへばりついたパンの蓋を引きはがしてからスープを飲む。蓋になっていたパンをちぎってスープに浸して食べると美味い。このスープは独特な味がする。色は白色で、ひき肉を詰めた団子が入っている。ヨーグルト、チーズなども入っている。

その他にガチョウの胸肉のロースト、それとミックスサラーダ、グヤーシュ(肉とキノコのスープ)、パンを食べた。薄味でハンガリー人には物足りないだろうと思った。

始めにビールとワインを頼み、それを飲みながらメニューをあれこれ見ながらゆっくり決めるのが楽しい。たまには観光客気分を味わうのも面白い。時間が30分以上かかる料理は、給仕があらかじめ教えてくれる。

店内には、世界のお札が壁の上の方に貼ってある。「愉快な修道士」のエピソードに因んだ絵もいくつか壁に書いてある。なかなかユーモラスだ。天井からは陶器製の大きなショルダーベーコンやハムやソーセージがぶら下がっている。

英語が通じるから助かる。店は外人観光客で一杯だ。料理は珍しかったが、格別に美味だとは思わなかった。

値段の方は、観光客値段で高い。4人で4600Ftだった。今まで私達は、土地の人達が利用するレストランで食事しても大抵二人で1000Ftもあれば十分だった。ここでの値段は倍以上だ。財布を覗くと足りなかった。両替してくれば良かったと後悔するが、もう遅い。結局、初めて会った倉沢さんに奢ってもらってしまった。次回は私が北海道で奢るという事にしてもらった。

帰りの船が出るのは5時15分だ。それまでまだだいぶ時間があった。私達は倉沢さんらと別れて河の方へ行き、カフェで紅茶とソーダ水を飲んだ。

その後スケッチをした。結構手間取り、時間の経つのも忘れ、5時過ぎにあたふたと船着場まで駆けつける羽目になった。心臓が悪いから速くは走れない。でも出航には間に合ってホッとした。

船の中でブダペストに帰る倉沢さんとアンドレアに再び会い、デッキで風に吹かれながら色々な話をしたり、過ぎゆく風光を楽しんだりした。

6時過ぎ、夕陽の中で華麗に輝くブダペストの街がゆっくりと現れた。いくつかの橋の下を潜り抜け、ブダ側右岸のバッチャーニ広場に接岸し、1/3位の客が降りた。ここで倉沢さんらと別れ、私達は終点のペスト側ビガドー広場で船を降りた。

hungary22-2


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