マジャールの残影 33-2

美女の谷は、バスでいくつかの山を越えた所にあった。斜面は一面のブドウ畑が広がり、その中に部落が点在する。美しい土地であった。

そのワインセラーは崖の下にあった。岩をくりぬいて作った大きな洞窟が、ワイン工場兼倉庫にもなっている。一部はレストラン兼売店になっている。よく気の利く女主人は英語が上手かった。

洞窟の中にあるカウンターで、作り酒をあれこれ試飲させてもらった。

ここで有名なのはビカベールという赤ワイン(雄牛の血)。これは肉料理にぴったりだ。甘くて飲み口の良い白ワインにムシュコターイがある。

これはビックリする程飲みやすく美味であったので2本ばかり買った。日本なれば1本5000円以上はするが、ここでは800Ft(600円)だ。のどかな自然と試飲ですっかり良い気持になってしまった。

女主人は村へ子供を迎えに行くからと、我々をバス停まで車に乗せて連れてってくれた。村のバス停で待っていると程なくバスが来て、我々はそれに乗ってエゲルに帰った。

ホテルに戻り、シャワーを浴びて休んだ。

夕方7時半に謝君と一緒に食事をとる約束をしていたので出かける。ドボー・イシュトバーン広場のはじの中国料理店で我々は夕食の一時を楽しんだ。高級料理店と言っても、そんなに高くはない。

北京ダック、ネギとポークの料理、麻婆豆腐、八宝菜、その他色々な料理を取り、一緒に箸でつついて食べた。謝君は白飯を何度もお代わりしていた。食べっぷりもなかなか頼もしい。私達も負けずに食べ、久々に東洋の料理を味わった。

明日朝早くにブダペストへ行くと言う謝君と奥さんに握手して別れた。短いが良い出会いであった。

hungary33-2


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