マジャールの残影 39-1

1997年5月28日 天気悪し 気温低し

エゲルを去り、ブダペストに戻る事にした。

昨夜は調子が悪くて、あまりよく眠れなかった。こんな事で日本へ帰れるのかと不安になる。

私はアグネスの所へ行くのは諦めて、ホテルで留守番をした。

途中からベッドを起き出て、窓際で絵を描いた。絵を描いていて気が入って神経が昂ると、心臓の辺りが苦しくなる。

昼過ぎにフミコが帰ってきた。

オバさんが下から階段を上って、手作りの菓子パンを持って来てくれた。さしずめ日本版オヤキとでも言おうか、懐かしい味がした。

「カベ(コーヒー)でも飲みませんか」

と言うので、下に行き、一緒に菓子パンを食べお茶を飲んだ。

2匹の人懐こい飼い犬がじゃれついてくる。チャーリーの事を思い出し、菓子パンをあげた。

オジさんは、昨日買ったという私らと同じ「マジャール-英語(アンゴル)、アンゴル-マジャールの辞書を片手に色々な話をした。

この国では心臓病の人が多く、オジさんも酒は医者から止められてるのか、オバさんに少ししか貰えないでいる。そのオバさんも少し悪くて、薬を飲み続けていると言う。アグネスも26の時からずっと心臓が悪くて、薬を飲み続けていると言う。

西洋では全般に、肉食のせいか心臓病患者が多いのだ。

2時45分のバスに乗る為に、ホテルを出てバスターミナルまで歩く。胸が苦しくて、速くは歩けない。

バスターミナルでは、アグネスが息子のイシュトバンを連れて見送りに来てくれていた。アグネスは分かれしなに涙ぐんでいた。色々な思いが胸中にあるのだろう。ハズバンドは遠い彼方、北海道に住んでおりなかなか会える事もない。

アグネスとお母さんから、トカイワインやチョコレートをお土産に頂いた。

hungary39-1


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