マジャールの残影 41-1

1997年5月30日 天候は不安定 少し肌寒い 16℃

朝の6時頃にベッドサイドの電話が鳴った。カタリンからの電話だ。

都合で、病院へ行くのが7時15分になった事、アパートの前で待っていてくれという事なので慌てた。

すぐに身支度して、エレベーターで下に降り、アパートの外へ出る。出た所が西駅前通り。すでにカタリンの車とカタリンの従妹の車が待っていた。

従妹の先導で、町外れのドナウ川の下流の中の島にあるという病院へと向かった。大きな病院だった。

約束の時間に医師が会ってくれた。医師の部屋に入る。上品な、年の頃は70近いか?温厚な感じの人だった。心臓病の専門家らしく、自信に満ちている。医師は英語が上手であったので、問診はスラスラ行われた。

その後、診察室で自転車のような機械に乗り、一定の回転数で漕がされた。体中に線が繋がれ、私は哀れなマウスロボットの如く、コンピューターの光の中でキコキコとペダルを漕ぎ続けた。

医師は心電図をチェックし、診察が全て終わると言った。

「血圧も良好だし、サーキュレーションにも問題はないですね。ただ、運動負荷をかけた時の血圧は200で、これは高すぎます。それと、あなたの場合は何らかの原因で、時々冠状動脈の血管にスパズム(痙攣)が起きて、収縮した時に血管が細くなって血液の流れが悪くなるようです」

スパズムは疲労やストレスなども原因していると言った。

医師は

「あなたはナーバスですね」

と言った。

医師は処方箋を書いてくれた。心電図のグラフを貰い、少しばかりの謝礼に5000Ft(4000円位)を渡し、私達は病院を後にした。

hungary41-1


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