マジャールの残影 50-1

1997年6月9日 月曜日 晴れ 暑い

午前中、フミコに郵便局へ荷物(美術書)を日本へ送りに行ってもらった。

箱を買って自分で荷造りし、所定の様式の紙に送り先とか品名とか送り主とか描き込まねばならない。局のシステムが悪いので、あちこちのセクションをたらい回しされたり、またそのセクションを探してウロウロしたり。何を書いてあるかも分からぬ、判じ物みたいな書類を渡され、記入させられる。

時間はかかるし、その非能率さに腹は立つしで、私なんかイライラしてしまう。

フミコはその難解な仕事を上手くクリヤーして、昼前に帰ってきた。彼女が買ってきた酸っぱいさくらんぼ(サワーチェリー)を一緒にキッチンで食べながら、彼女の郵便局での話を聞いた。

局で日本人女性に会った事、彼女は駐在大使の婦人であった事、しかし、Tシャツにジーンズスタイルで感じが良かった事、窓口でヒエーとおいう声がしたんで彼女に聞いたら、わずかチェリーチョコレート2箱を航空便で送るのに2200Ftも取られたという事、小荷物のセクションが郵便局の外側にあった事、分からなくてウロウロした事などを、賑やかに楽しそうに喋くっていた。

私が一緒に行っていたら、うんと疲れたと思うとフミコは言った。私は行かなくて良かったと思った。

とにかく、システムの整っていない国から、自分の手で荷物や金を送るのは大変な事なのである。こちらには、そういう仕事を代行してくれる所すら見当たらない。

3時前に、アパートから歩いてフミコと明日のウィーン行のバスのチケットを買いに、エリジャベートのターミナルへ行った。2階のボーディング・オフィスで切符を2枚買った(7400ft)。

フォリントが全部で6000Ftほど余った。そのお金は国外へは持ち出せないから(ハンガリー通貨は外国ではまず両替不可能。ハンガリーへ行く旅行者でも見つければ売りつけれるだろうが)、使ってしまう事にした。

hungary50-1


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