自転車旅行(スペイン・ポルトガル編)1-1

1990年3月4日
早朝6時ポーランドのワルシャワを飛び立ち、同日8時半にマドリッドに到着ス。
デリーより同乗セル印度人の◯◯氏と別れる。小林君、文ちゃん(妻)、僕の三人は空港よりバスでコロンまで行き、タクシーでグランビア(マドリ市内)に行って、ペンション「アマデオ」の門を叩いた。

ペンション「アマデオ」は陰気なやせた二人のバアさんがオーナーで、規則が神学校みたいに厳格でアマデオというよりは尼寺というにふさわしき所なり。二日以上でなければ泊めぬと言うのでサッサと立ち去り、小林君はY・Hへ、僕と彼女はすぐ近くのペンションに泊まった。
インドからマドリッドまでの4日の強行軍の疲れと時差のため夕方まで眠ってしまった。
町へ出て買い物、物価は日本の半分以下だろうと思って来たのにこの国もインフレが激しく、日本とあまり大差なかったので慌てた。レストランで食事すると一人最低700ペセタ(1ペセタ=1円50銭・1990年当時)は必要と分かり、パンとハムを買ってホテルで水を飲みながら夕食をすませた。
マドリッドではじめて口にした食べ物がマクドナルドのハンバーガーで、夕食がこれである。先が思いやられた。

去年の5月、ホンコンに着いた時(日本出発5月10日)二人のポケットには合計100万円あった。マドリッドに着いた時には、それがちょうど半分の50万円に減っていた。去年の5月から今年の3月まで10ヶ月、ホンコンより陸路中国大陸を横断しカシュガルよりカラコルム山脈を越えて印度亜大陸北部のフンザ(現在パキスタン領)に入り、ヒマラヤの中のチベット人の町ダラムサラに家を借りて約六ヶ月間滞在した。
その間に40日間を費やしてインドを一周、最南端のコモリン岬まで旅した。つまりそれだけの旅を二人でたった50万円でやってのけたのだ。
アクセサリーの買入費5万円と友人へのお土産代5万円(送料を含む)を除けば40万円でやったことになる。別にケチケチせず、食べたいものは食べ、やってみたい事はやったし、コジキにも毎日ちゃんとコインをあげたのである。しかしヨーロッパとなると話は別だ。
乞食がいてもとてもお金はあげられない。明日はこちらがコジキをしそうだ。

スペインのマドリッドに5泊6日滞在して、ヨーロッパの自転車旅行に必要な買い物をした。
ギヤ付きツーリング用サイクル2台、テント、スリーピングバッグ2個、修理工具、キャンピングコンロ、マットレス2枚、地図、ガイドブック、サイドバッグ2台分、その他を買い込んで、3月9日マドリッドを出発した。所持金は30万円に減っていた。一週間で20万円使ってしまった。ヨーロッパ一周中に先々の街で、インドで買入したアクセサリーを売って旅を続けるつもりなのだ。
※(スペイン製サイクリング自転車=一台3万円)

cycle1-1

 


One thought on “自転車旅行(スペイン・ポルトガル編)1-1

  1. 旅日記楽しみにしてます。マドリッドのアマディオ、そこで今の奥さんと出会いました、35年前の話。そんなに悪い宿では無かったよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

Current day month ye@r *