自転車旅行(スペイン・ポルトガル編)5-2

1990年4月9日

朝起きて、テントの入口をはぐって、青空を見た時はうれしかった。

朝食は、残ったスパゲッティーを雨水でゆでて、オイルサーディンと塩を混ぜた物だった。

昨日から、飲料水はずっと雨水を利用している。テントの入り口のひさしに使用している、小さなタープから流れ落ちる雨水を食器や鍋に受け、水筒に詰めて貯めて、利用するという方法をかなり以前から行っている。僕らの水筒は1.5リットルのプラスチックの空き瓶2本だけ。3リットルあれば、二人で一日なんとかやれる。これだけで炊事をし、食器を洗い、顔を洗い、歯を磨き、お茶を何回か飲むのである。ものすごく節約しないと、とても出来ない事である。

食器を洗う時は、ティッシュペーパーで汚れを拭き取り、その後コップ一杯の水ですすぐ。その後、ガスコンロで加熱して、殺菌乾燥をする。色々と工夫している。顔を洗ったり、歯を磨く時は、バルの化粧室をもっぱら利用している。バルでコーヒー、ビールなどの他に、水を飲んで水分を補給する。

朝食の後、すぐテントをたたんで出発。シュラフや毛布は濡れたままだ。

昼前、海の見える村に着いた。ビセンテのビスポ村以来、はじめての集落だ。バルでミルクコーヒーを飲み、水を3リットルもらい、オイルサーディンの缶詰(60円)を4個買った。

海岸に行くと、空き地に数台のキャンパーが停まっていた。そのうち2台は、4トンのトラックを改造した手製。中を見せてもらったが、シャワールームも完備しており、立派な素晴らしい創意にあふれたもので、とても参考になった。彼らは若いドイツ人で、それぞれ奥さんと赤ん坊を連れて旅をしていた。

彼らもキャンプ場は利用しないと言っていた。キャンプ料金も高いし(1日1000~1500円)、殺風景だし、人混みが嫌いだからだ。2台ともオートバイを積んでいた。1台はHONDAのDAX、1台はYAMAHAのSR500と趣味がなかなか渋い。僕もオートバイは大好きだから、しばらく英語でのオートバイ談義に花が咲いた。シュラフ、毛布、衣類、その他を広げて乾かした。

村には食料品店もパン屋もなく、我々の食料も底をついた。残ったコメを炊き、塩を振りかけ、貴重な日本海苔をまぶして食べた。

夜また雨が降った。でも昨夜みたいにひどくはないので助かった。乾いた夜具で寝るのは全く良い気持ちだ。

cycle5-2


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