続・自転車旅行(スペイン・ポルトガル編)2-5

1990年7月4日

今日も暑い。風は涼しいが、大地は焼けつくように熱くて、自転車を止めるとクラクラする。

途中の村の入口でバルを見つけて飛び込んだ。店の前の木陰で老人達がムダ話をしている。僕はセルベッサとビカ、彼女はビカを飲んだ。マスターに言って、空瓶に水を3リットルつめてもらった。

木陰に座ってる老人達が気に入って、絵を描かせてもらった。この辺りの人々は少しシャイだけど、絵を描いてる間はじっとしていてくれるので助かる。

再び自転車に乗って、PONTE DE SOLの町へと向かう。老人達は、ボンボヤージと言って見送ってくれた。

いくつかの部落を過ぎた。家のたたずまい、畑で働く馬と農夫、道を歩いている黒服に黒い帽子の村の女達、全てが絵になっている。フィルムを切らして、写真が撮れなくて残念。

途中、山火事の跡を見た。何kmにもわたって山肌が黒く焦げ、コルクの木もホウキのようになっていた。今はとても乾燥しており、我々が4月に旅した頃は青かった草もすっかり枯れ、黄茶色になってしまった。とても焚き火など出来ないので、炊事は何時もキャンピングガスを使用している。

道端に水場を見つけ、水を補給する。ついでに顔や手足も洗った。すこぶる快適。ポルトガルでは、旅人のために昔から街道脇にこのような水場が用意されているらしい。

昼過ぎ、大きな楡の木陰で昼食。マットレスで丸く囲って、その真ん中にガスコンロを置いて炊事する。この方法だと、強風の中でも大丈夫だ。スパゲティーとパン、コーヒーで昼食。

昼を過ぎると、立っていられなくなるほど暑くなる。走っては休み、走っては休みしながら進んだ。道はアスファルトで走りやすかったが、熱風が下から上がってくる。

PONTE DE SOLの町は少し殺風景(今までが良すぎたから)だったので、フィルムだけ買って通過した。

cycleNext2-5再び、ムイト・ソルの荒野の中を走り続けた。

ユーカリの林の中で昼寝を試みたが、暑くて諦めた。

しばらく走ると、ぽつんと一軒バルがあったので入る。ここでセルベッサとレモンジュースを飲み休憩。

夕方、大きな貯水池に着いた。毎日、枯れた荒野と、干からびたような緑のまばらな木立ばかり見てきた者には、喩えようもなく美しく見えた。涼しい風だ!青い水の広がり。

岸辺にテントを張って、すぐに飛び込んで泳いだ。限界まで高まっていた体温が下がり、すぐ体が楽になった。

この美しい、静かな湖岸に2日ほどキャンプした。

 


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