続・自転車旅行(スペイン・ポルトガル編)3-5

1990年7月26日 リスボン(とても暑い)

モンサントのキャンプ場の前からバスに乗った。30分でカイシュ・ソドレに着く。メルカードでトマト、レタスを買った。

メルカードは、立派な大理石造りの大きな建物で、外から見たらとても市場には見えない。僕は最初その建物を見た時、てっきり美術館だと思った。中に入って笑ってしまった。絵ではなくて、おびただしい食料品がぎっしりと並べられ、買い物客でごった返していたからだ。

新鮮な魚介、野菜、肉、果物、花、何でもある。そして安い。日本の3分の1くらいの値段で買える。時々、タイ、アジ、イワシなどを買って刺身を作ったが、鮮度、味は日本に負けなかった。

概してポルトガルの魚介は味が大変良い。ポルトガル沿岸の環境は、日本の沿岸に似ているのではないかと思う。

市場で買い物をして、近くの郵便局から日本へ荷物(船便)を送った。10kgで4000エスクード(4000円)だが、金欠病の我輩には痛い出費である。荷物の中身は、ヨーロッパ旅行中に描いた絵が全部と、フィルム、日記、散文、インドのアクセサリー等のガラクタである。ガラクタでも持って歩くと重いし、思い出を捨てる事の出来ない自分には、取り敢えず日本の友人に預かってもらうのが一番だ。

スペインの旅から戻ってから、二人とも夏バテしてしまい、モンサントのキャンプ場で休養している。ここはスーパーマーケット、プール、レストラン、銀行、郵便局、診療所などを備える巨大なキャンプ場で、僕は団地に住んでいるような感じがしてならない。キャンピングカーは数百台常駐しており、テントは無数、星の数ほどある。我々日本人から見たら、びっくりすることばかりだ。

キャンピングカーをここに一年中置きっ放しにして、週末だけ街からやって来るキャンパーも多い。こうなると、一種の別荘である。この人々は、このキャンプ場にキャンピングカーやキャラバン、大型テント等を、毎月料金を払って置いている。1ヶ月の料金は4~5000円程度である。

別荘どころか、ここを住み処として10年、20年と長年住み着いている人達もいる。ここから通勤しているサラリーマンさえいるのにはビックリだ。なるほどプールはあるし、テニス場もある。ジョギングするには申し分ない環境である。あの重苦しい石造りの建物の重圧から開放されて、人々は楽しそうだ。僕らのテントの近くに長年ここでキャンプしてるサントス老人は、今年83歳になるという。とても83には見えぬほど元気でしっかりしている。スーツ姿、ハイヒールのキャンパーなど、我々の常識を超えた存在である。

そしてプールでは、トップレスのお嬢さん方が目を楽しませてくれるというわけだ。

cycleNext3-5


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