続・自転車旅行(スペイン・ポルトガル編)4-5

1990年8月3日(晴れ)

隣のキャンパーの昨夜のドンチャン騒ぎでよく眠れず、朝は頭がボーとしていた。

バルに行ってコーヒーを飲み、パンをかじって簡単に食事した。ヨーロッパ人の朝食はシンプルである。ビスケットと牛乳だけで朝食を済ます人も多い。日記を記し、手紙を書いて午前中をバルで過ごした。眺めの良いテラスで風通しも良く、快適だ。冷たいセルベッサに手が伸びる。

テントに戻って昼食。フランゴ(骨付き鳥肉)の茹でたものとスパゲティー、それに白のワインで食事した。疲れが溜まっているので眠い。そのまま昼寝。

夕方からビーチに行く。磯の所でポルトガル人が何人かスズキを釣ってた。餌はイワシの切り身、コマセはイワシを潰した物を用いてた。浮き釣りの仕掛けは日本のものと大体同じである。見てる間に30~50㎝程のスズキが何匹か上がった。霧がビーチを包んでおり、太陽の光がぼんやりしている。

水泳客の帰ったビーチで、昆布をたくさん拾ってキャンプ場に帰った。昆布を干していると「何ですか」と聞かれたので、食べるのだと言うとヨーロッパ人は驚いていた。マクロバイオティックをやっている人でもなければ、豆腐や味噌、昆布の事は知らない。しかし、日本食のブームはヨーロッパの知識階級や金持ちクラスの間で広まっている。

我々の体型がスリムなのは、食べ物だけのせいではないと思うのだ。いかがなものであろうか。食べ物および、他の環境が影響していると思う。そしてまた、体型は遺伝するものだ。中国食などは、本場ではかなり脂っこいしハイカロリーだが、中国人は日本人よりずっとスリムな体型をしている。それでいて、女性でも食べる量は日本人の倍くらいは食べている。日本人は少食な民族ではないかとよく思う。イギリス人もやはり少食。イタリア、スペイン、ポルトガル人は見ていると大食漢揃いだ。島国と大陸の差だろうか。

蒙古人とかチベット人は日本人と同じような体型であるし、顔もよく似ている。日本人のルーツがどこであるかよく議論されるが、ルーツが一ヵ所ではない事は確かだ。日本人の中に、モンゴル、漢族、東南アジア系などの顔、体型を見るし、中にはアーリア人の血が混じっているような美形もたまに見かける。

我々のルーツは、北、西、南の方向から来ている。しかし、東は広大な太平洋の広がりが日本への侵入を阻んできたので、東がルーツであるとは考えられない。過去において、世界の各地から日本にやって来て帰化した民族の複合体、それが今の日本人であると考えるのが無理がないと思う。

日本は単一民族、単一国家であるが、こういう国はとても珍しい。一歩日本を出てみると、日本が極めて異質な国であるという感想を持たざるを得ない。

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