中国・シルクロードの旅 13

china131989年6月15日 成都

中国へ来てから、カラリとも晴れた事がない。今日もどんよりした天気だ。

9時頃ホテルの裏の横町へ朝食に行く。橋の手前で病院へ行くフミちゃんと別れる。

いつもの店で包子とワンタンを頼む。店先のテーブルに席をとるが、椅子が昨夜の雨で濡れている。老人(店の人)がすぐに気づいて、乾いた椅子を出してくれた。

ホテルや駅や空港のオフィスで接触する中国人は無愛想だが、こういう所で見る人々は大概親切だし、値段をふっかけたりしない。

包子はホカホカで大きさは卵くらい。一セイロに8個くらい入っており、こちらでは箸で食べる。7角(1元以下)。食べる時、お粥やスープに浸してから食べるのが普通である。

狭い通りに軒の低いレンガ造りの商家が向い合って、大きなアカシアの木が路上に張り出して涼しげな木陰を作っている。その下に竹製の安楽椅子とテーブルが置かれ、人々がのんびりと通りを眺めたり世間話をしながらジャスミン茶を飲んでいる。

喫茶店は成東(チョンドー)の名物だ。僕がいつも行く店は、店の軒から竹製のアンペラの日除けが張り出し、その下に竹製の椅子とテーブルが並べられ、いかにも中国的な髭を生やしたジイさんなんかが一日中座ってるような店である。

空いてる竹の椅子に腰を下ろすと、すぐに小僧が茶碗と湯を持ってやってくる。茶受皿の上に茶碗が乗せられる。茶碗の中には茶とジャスミンの花が2つ入っている。ヤカンから熱湯を一杯に注ぐと小僧は行ってしまう。後は半日いようが一日いようが構わないという感じで、竹の安楽椅子にかけて時々茶をすすり、通りを眺めていればいい。小僧が時々来て、湯を注ぎ足してくれる。

竹製の優雅な鳥かごを持った客が多いのもこの店の特徴だ。アンペラの日除けの下には竹竿が横に渡され、ここに各自の鳥かごをぶら下げておく。籠の中にはインコ、ウグイス、カナリヤ、美しい声で鳴く小鳥などが入っていてしきりに鳴いている。

ここに来る客は一日中小鳥の話をしているようだ。すぐ横の路上に鳥かごをいっぱい並べて、小鳥や餌を売ってる。餌は、種子の他に生き餌も売ってるのにはびっくりだ。

その隣では花や盆栽を売ってる。その隣では金魚を売ってる。だから日曜日はこの通りは非常に賑やかである。

この通りを抜けると、次には市場が展開する。生きたウナギ、コイ、タイワンドジョウ、フナ、ニワトリ、アヒル、トカゲ、ハトなどが籠に詰め込まれ、客が買いに来るのを待っている。この路上にはありとあらゆる食物が並べられ、吊るされている。交渉次第で値段も変わる。いつも人でいっぱいだ。周囲には安食堂や屋台が軒を連ねている。

湯豆腐を食べさせる店がある。頼むと大鍋の中から熱く煮えた豆腐を杓ですくって椀に入れ、ラー油と醤油をかけて出してくれる。白いご飯を頼んで一緒に食べると、日本を思い出してしまう。


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