やっぱしエエな、旅は 6

6星屋館は不便な上に暑いので、僕らは街の中心部の森の中にある伊楽ホテルに移った。

このホテルは涼しい上に快適だった。この街の一流ホテルで、敷地内には昔のロシア式の建物が建っている。そこの4人部屋を借りたが客は他になく、僕ら二人だけだったのでノンビリできた。料金は1人8元だった。

次の日に、ドイツ人のビーターと日本人のS君が来て4人になった。

S君はアメリカで2年稼いで旅に出たと言う青年、ビーターは僕と同年配、お互いに気が合ったのでよく一緒に中華料理店で食事した。

ビーターは生真面目な旅行好きのドイツ人だった。ホテルの横の店で、シシカバをつまみに生ビールを飲んでいる日の彼は幸せそうだった。

朝早く伊宇ホテルを出発。歩いてバス乗り場まで行く。日本を出て、もう4年も旅行しているというS君も一緒。

彼はアメリカで働いた後、ヨーロッパからアジアに来たのだ。ヨレヨレの人民服を着て肥料袋を担いでいたので、日本人にはとても見えなかった。カイラス山まで行ったが途中で公安にバレて追い返されたと言っていた。

チベットは現在外人旅行者は立ち入り禁止だが、国境(パキスタン)からの入境を志す旅行者も少数だがいる。運が良ければ、カイラス山までは行ける。ネパールからの入境が可能になったという情報はあるが、これもカトマンズに行ってみなければ確かな事は分からない。

朝8時頃にならないと明るくならない。暗い中で、来るか来ないかも分からないバスを待つ。

バスがやっと来た。今度は乗り込むのに競争である。我々は競争に慣れていないので、大抵先を越される。太ったおばさんが2人席を1人で占領していて、何を言っても空けてくれない。そのうちにバスは出発。

30分くらい走った所でバスが止まる。客は荷物を抱えてぞろぞろ降り始めた。どうやら乗り替えらしい。そこには、行先の違うバスがいっぱい停まっている。

カシュガル行のバスを見つけて、荷物を屋根に積む。これも競争、何とか屋根によじ登り、自分たちの荷物は屋根に上げたが、係員に積載票が無いから駄目だと断られる。

こんなのは毎度のことで、これで大人しくしていたら中国の旅なんて出来ない。


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