やっぱしエエな、旅は 7

7こんな失敗もある。

バスに乗っていたが、中の座席に乗りたいのでポケットから金を出して2元渡し、あとは日本語でまくし立てて無理やり承知してもらった。それで屋根から降りて中に乗り込み座席に座ろうとすると、自分の座席「指定席」に他の客が座っている。

今度はすったもんだの末にやっと席に座る事が出来、安心していると車掌が来て切符を見せると
「このバスじゃない、あのバスだ」
と言うのでびっくりした。

早く言ってくれればいいのにと頭にきながら、苦労して上げた荷物を屋根から降ろして積み替える。この時もまたバスの運転手に同じ事を言われたが、フミちゃんが上手く言いくるめて何とか積み込む事が出来た。

こんな事で、バスが出発したのは予定より2時間も遅れてだった。

中国を旅するのは正直言って疲れる、やれやれ…。それでも、バスが平原から天山山脈の中へ登り始めると雄大で美しい風景となり、それらの苦労を忘れさせてくれた。

S君とドイツ人のビーターはサリム湖へ行ったので、再び二人だけになった。

バスは一日中走り続け、夕方、天山山脈の高原地帯に到着。

途中、高山植物のお花畑やカザフのパオをいくつか見た。高原地帯は見渡す限りの大平原で、モンゴル族のパオの集落、羊、ヤク牛、ラクダ、馬の群れがあちこちに見かけた。モンゴルの男たちが馬に乗って、草原を我が庭という感じで走っていた。

別世界である。天山が目の前に迫ってきた。

夕方になって雪渓の下でバスが止まった。トイレタイムだ。セーターを着ていても寒いくらいだ。乗客は四方に散って用を足す。再び出発。

夜遅く草原の中の集落に着く。馬に乗った村人が通りを往来していて、集落の周囲にはパオも散在し、煙突からストーブの煙が上がっている。夕食の支度でもしているらしい。

その辺の食堂に入り、羊肉とチャーハンの食事をした。その夜は旅社に泊まった。


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