旅の記録 パキスタン編 4-3

pak4-3次の朝早く、再び不毛の大地を走る。高度が増し、ヒマラヤのたおやかな峰々が目の前に迫ってきた。

夢のように青い美しい湖水があった。その周辺は緑で羊やヤク牛が思い思いに草を食んでいた。

しばらく行くと山道に差し掛かった。カーブを曲がった先に1台の大型トラックがひっくり返って道路をふさいでいた。セメント袋が散乱、山をなしていた。

とても夕刻までに宿には着けないだろう。この辺りは山賊が出没するという噂もある。

中国人の運転手は頭をかいていた。何もしない。すると乗客の中で一番年長で白い髭を生やしたパキスタン服の立派な老人がすくっと立ち上がり、何事かをパキスタン語で他のパキスタン人乗客に向かって喋った。

すると彼等は皆バスを降りた。老人の指摘で、まずトラックにあったロープがトラックの運転室の屋根にくくりつけられた。そのロープを私達も手伝い全員で引っ張ってトラックを起こした。

歓声が上がった。トラックを道路の脇に寄せ、全員で散乱したセメント袋を次々とトラックに積む作業をした。日は陰り始めていた。

中国人は運転手も含めバスの中から高みの見物をしていた。この態度にはいささか怒りを覚え、呆れた。
その後再びバスは出発。暗くなる頃にやっと宿に到着した。


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