旅の記録 パキスタン編 6

pak61989年8月6日

次の昼前に、彼と一緒に乗合のマイクロバスでインダス渓谷を下ってイスラマバードに向かう。

カラコルムハイウェイとは名ばかりの、断崖絶壁を縫うようにして行く林道だった。下は目も眩む千尋の谷で、山賊(ゲリラ)の出没する怖い道であった。そんな所を夜通し走り続けて、やっと次の日の朝に無事イスラマバードに着いた。

ラホールに行く彼と別れ、その足で我々はエクステンション・オフィスに急いだ。もう滞在期間が切れるからだ。

オフィスに行く途中、あまりの暑さと強行軍の疲れが出たか、急にフミちゃんの具合が悪くなった。トイレに行きたいと言うが、そんなものは見当たらなかった。

見ると目の前に銀行があり、門の所に立派な髭を生やし目の鋭いガードマンが立っていた。ショットガンの銃身が光っていた。私は彼女を連れてそこに行き、彼に事情を説明した。男は頷き、私達を中に入れてくれた。紳士然とした立派な支店長らしい人が「トイレに案内するように」とガードマンに命じた。彼女がトイレに行ってる間に聞くと、オフィス箱のすぐ近くだと教えてくれた。

オフィスには、やはり立派な髭を生やした目の鋭い係官がテーブルを前に書類を見ていた。事情を説明すると係官は気の毒がり、長ソファを指しフミちゃんにそこで横になって休むように言ってくれた。

彼女が休んでる間にビザ延長の手続きをした。これらの書類は六法全書みたいな用語の羅列で、イギリス人旅行者にも意味がよく分からぬというものだ。しかし聞くと係官が分かりやすい英語で教えてくれたので、無事手続きが終わった。

1か月滞在を延長するビザのスタンプが2人のパスポートに押され、オフィスを出た時は嬉しかった。フミちゃんも休ませてもらってだいぶ元気になった。


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