旅の記録 パキスタン編 12

pak121989年9月5日

ラホールから国境は近い。

朝ホテルを出て屋台で食事、チャイを飲む。チャイは栄養があり、甘くてパワーが出るミルクティー。パキスタン人は一日に何回も飲んでいる。

英国のミルクティーとは作り方が全く違う。

小鍋に紅茶の葉と少量の水を入れ煮立てる。次にミルクと砂糖をたっぷり加える。泡が盛り上がって鍋からこぼれ落ちる寸前で火からおろす。グラスの上に茶こしをあてがって鍋からチャイをグラスに注ぎいれる。鍋で煮立ってる時にレモングラス、カルダモン、シナモン、ジンジャーを加えてやると香りが良い。

チャイ屋の隣はナン屋さんだった。店の真中に大きな菩提樹の木が上に伸び、屋根の穴からさらに上に伸び、枝が広がり緑の葉が茂っている。穴は後からあけたものだろう。幹の直径は50cm位だ。

床の下に穴を掘って、そこに大人が立って入れるくらいの壺が埋めてある。壺の中には炭が真っ赤に燃えている。これはタンドールというオーブンで、この中でナンを焼くのだ。

床には直径60cmくらいの穴が開いており、穴の淵に胡坐をかいたオヤジが長いカギの付いた鉄棒で次から次へと焼けたナンを取り出している。傍らでは小僧が丸めたドゥーを平らに伸ばし、それをオヤジがカギ棒を使って次々に壺の内側にペタ、ペタと貼り付ける。壺の内壁は高温になっているから、パン生地がはがれて下に落ちる心配はない。

ナン屋とはすなわちパン屋の事である。大人や子供が来て、次々に買ってゆく。私達も2枚買って、チャイを飲みながらそれをちぎって食べた。香ばしく、表面はパリッとして中はふっくらしている。焼きたてのナンは素晴らしく美味しい。

朝食の後、バスに乗ってインドのアムリッツァーに出発。昼前に国境に着いた。インドのビザはパキスタンで取得しておいたので、今度はスムースに入国できた。

インドのイミグレの役人は頭にターバンを巻き、立派な髭を生やし、なかなか威厳があった。私のギターを見て弾く仕草をしたので、私がフラメンコを一曲弾いてやるとたちまち顔をほころばせ、体を揺すってみせた。

無事入国。待っていたオートリキシャに乗りアムリツアーの街に向かった。そこは頭にターバンを巻くシーク教徒の街だった。

町の中のホテルに泊まる。


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