旅の記録 印度編 8

india81989年11月13日

町は選挙の前とあって、人々は落ち着かない様子である。日本みたいにスピーカーをガーガー鳴らしながら車が回ってくる。数が少ないので、気になる程ではない。茶屋に行くと普段より客の数も多い。集まって選挙や政治の話をしているのだろう。

二人で昼過ぎ家を出て、近くの茶屋でチャイと鋳物から揚げを食べてから川を渡り、近くの山に登った。1時間くらいで山頂に着いた。

山頂にはヒンズーテンプルがあって、一人のサドゥが住んでいる。静かで景色は抜群、水もあるし、薪もある。寺にはサドゥの他に居候している外人が2人いた。

寺でチャラスをご馳走になった。気分が愉快になった。カシミール産でなかなか良い。

その後、速めの晩飯(サブジーカレーとライス)をご馳走になり、チャイを飲んだら腹一杯。

背の高いスティーブはもう11年間もインド通いを続けているという筋金入りのヒッピーで、なかなか気のいい奴だった。
もう一人はクルから来たというガディ族の青年、まだ若い。サドゥの為に甲斐甲斐しく飯を炊き、寺の掃除をやったりしている。

ババは一見オーストラリアのアボリジニのように見える。裸で肌に灰を塗っている為だろう。いつもでっかいチラムでハッシシを吸っている。子供っぽい老人だった。いつも飛んでいるせいもあって、やはり下界の俗人どもとはかなり異なっている。村の人間や、無料宿泊している外人が食料などを持ってくるので生活には困らないようだ。

ババは一段高い床間に座し、その前には囲炉裏があって火が燃えていて暖かい。料理等も全て囲炉裏の火でやる。

ババはお祈りしをしたり、メディテーションして一日を過ごしている。日本の坊さんとは大分違う。日本の坊さんは雑事に追われ勉強できない。

夕方、山を下りた。帰りしな、ババに礼を述べると額の真ん中に灰を塗ってくれた。振り返るとヒマラヤの雪の壁が夕日に照らされてピンク色に染まっていた。


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