タスマニア旅日記(自転車旅行) 29

au292002年3月24日 日曜日 晴れ 11-27℃

昨日、30kmのオフロードを自転車で走ってホワイトマークに着いた。フリンダース島で唯一の町だ。

町と言っても、一の橋くらいのもんで小さい。ポストオフィス、スーパー、カフェ、ベーカリー、交番、そしてなんとホテルが一軒ある。インターステイツ・ホテルと言う。

このホテルは百年以上はたっている古いもので、風格がある。今夜はこのホテルに泊る事にした。

テント暮しも一ヶ月も続くと、ちょっとあきる。それに一週間くらい風呂に入ってない。たき火ばかりしてるから煤けてしまった。服に煙の臭いがしみ込んでいる。

ホテルのレセプションには誰もおらず、となりのパブにオーナーがいた。聞いてみると、ホットシャワー、トイレ付きの部屋が48ドルで、無しだと21ドルだとゆう。私はたったの21ドル(1500円)の部屋に泊まる事にした。

部屋は2階、せまいながら、タンス、鏡台、洗面台(お湯が出た)が設備され、ベッドが一つ、シングルルームだった。値段はシドニーの半分で安い。

荷物と自転車を部屋に運び、シャワールームに行って久しぶりにシャワーを浴びた。気分は最高だ。

そのあと、着替えて、下のパブに行って冷たいビールを飲んだ。ジュディーにちょっと似た年かっこうの綺麗な女性が店をきり盛りしていた。オーナーの妹か奥さんかもしれない。

客は土地の人間がほとんどで、恰好もラフである。ラフな私も目立たなくてすむ。もっとも、東洋人はいないから、目立たないわけはない。でも、日本みたいに、「あ!外人だ」と指さすような事は誰もしない。人々はちょっとシャイで話してみると気さくである。

夜7時半頃、おなかがすいたので何か食べようと思って下のパブに行った。

「何か食べるものはありませんか?」と聞くと、店を切り盛りしてる例の女性がカウンターにメニューボードを立てて見せてくれた。

「どれが、おいしいと思いますか」と聞くと
「さあ、人によって好みが違いますからネ」と彼女は言って笑った。バカな質問をしたもんだと多少恥じながら、メニューをよく読んだ。どれもおいしそうだ。けっきょく、オイスター、スープ、ベジタブルを注文した。

よく気のつく彼女は「食事はこっちですよ」とホテルの一階の奥に連れてってくれた。入口に「ラウンジ」と書いてあるドアを開けると中は立派なレストランで、すでに何組かの客が食事をしていた。

空のテーブルはたくさんあった。小さめのテーブルにつき、グラスワインを飲みながら料理が来るのを待った。

すぐに、野球帽にジーンズの少年がニコニコ笑いながらスープを運んで来た。「ベーコンとポテト」のスープだ。パンがついてる。家庭の味がした。心あたたまるスープで量もたっぷりあった。

そのあと、オイスターとベジタブルが来た。なんと、オイスターは生ガキで中央にレモンを置いてその周囲にすき間なく盛ってあった。新鮮で大変おいしくて感動した。

ベジタブルはグリルで焼いた大きなジャガイモとフライドキャロットとボイルしたさやインゲンで量もたっぷり。全部で21ドル(ワインは別で3ドル オーストラリアドル≒70円)だった。

今日は午前中、海岸でスケッチをした。海岸にモーターボートを降して釣りに行く人の姿もあった。犬をつれ散歩している人もいた。さん橋の所では少年らが釣りをしていた。そのあと、カフェで紅茶とキャロットケーキで昼食。

土、日は店は全部休みでスーパーも開いてない。食料もなくなったので、今夜もホテルに泊る事にした。

ホテルにもどり、少し昼寝した。外はカンカン日照りで27℃くらい。部屋の中は涼しい。

起きてから、シャワールームに行ってシャワーを浴びた。

4時ごろに再び海岸に行ってみた。さん橋の所で漁師が、魚を船からおろしていた。魚は全部生魚でピチピチはねてた。それを大きな生簀を積んだトラックに移してる。きっと、これらの生魚は都市のレストランにでも運ばれるのだろう。水族館に行くわけでもなかろう…などと考えながら私も他の見物人と一緒に作業をポカンと見て過した。でも話を聞いたら、これは日本に送られると知り驚いた。

それにしても日ざしが強烈で、かなわなくなったのでホテルにもどった。客はほとんどメルボルンやシドニーから飛んで来た人である。フリンダース島への飛行機は毎日?飛んでる。

ロビーで紅茶を飲みビスケットを食べながらテレビを観た。これらは備付けで、セルフサービスで好きな時に好きなだけ飲める。紅茶をもう一杯入れて、部屋に持って帰り、ラジオ音楽を聴きながら飲んだ。

それから日記を書いたり、手紙を書いたりした。鍵をもらってるので、部屋には自由に出入りできる。クロークらしきものはあるが、いつも誰もいないので気を使わずにすんでる。

陽が落ちてから(8時頃)また浜へ散歩に行った。もうすっかり涼しくなっていた。

夕陽が海に落ち、夕焼空がアメージングな感じだ。遠くの島の灯台がチカチカと光りはじめた。シルバーギャルと呼ばれるカモメが舞ってる。岸辺にじっとすくんで海を眺めている大きなカモメはパシフィックギャルだ。

あのマライア島のキャンプ地で最初にやって来た訪問者のサミーは実はこのパシフィック・ギャルの幼鳥であった事があとで土地の人の話からわかった。幼鳥の間は全体がダークブラウンで、成長すると翼の部分を残して他は白くなる。

宿にもどり、宿の食堂で食事した。スープとポッターハウスを注文した。スープは豆と肉のたっぷりしたものでうまかった。4ドルだから日本円で280円とゆうところ。

ポッターハウスとゆうのはビーフステーキの事でどこのレストランでもおなじみのメニューだ。2cmの厚さのあるどっしりとしたポンドステーキで肉を食ったとゆう満足感があった。牛の体のポッターハウスと呼ばれる部分の肉だとゆう事である。

付け合せは、フライドポテトにベジタブルサラダ、これだけでもすごい量だった。日本人だと2人で丁度の量かもしれない。私はペロリと食べてしまった。15ドルだから1000円くらい。自転車旅行は腹がへる旅行なのだ。


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