タスマニア旅日記(自転車旅行) 31

au312002年3月26日 晴れ 25℃

目がさめると、空はぬぐわれたように青く、陽が燦々と照っていた。

ジョニーはテントをたたみ出発した。ジェイクとヘイゼルは近くにそびえる山(セズラッキーピ―ク)に行った。

私はたき火で茶を沸かしウォークマンで音楽を聴いた。フミコが作ったテープは仲々良い。音楽好きな人の一人旅にはウォークマンはネセサリーだ。旅が深まるような気がする。

そのあと洗濯した。ホテルにいると暇だが、キャンプでは仕事が多い。薪を集めたり、炊事したり、山菜や魚や貝をとったり、数えあげればきりがない。

そのうちレンジャーのウェイン氏がやって来た。たき火の前でまた一緒にコーヒーを飲んで雑談した。彼は自分からしゃべるとゆうより、人の話を聞くタイプだ。朴とつな感じ、頭の毛も顎鬚も(真白)シルバーでちょっとリップバンウィンクルにも見える。

私は下川の話をした。都会の生活が嫌になって、あるいは自然が大好きで田舎に移住してくる者や友達の生活ぶり、自分の生活について話した。彼は、オーストラリアでも同じ現象が起きていると言った。彼も都会にはなじめなくて、また自然を相手に生活する方が好きで、今の仕事をやっているとゆう事もわかった。

夕方近くに、ビーチの近くに魚の群が突然やってきた。小魚を追うシマアジのような大きな魚だ。

私は急いでビーチに行き、銀色系のスプーン(ルアー)を投げた。すぐに反応があった。かなり強い引きで、びっくりした。沖縄でのガーラ(シマアジ系)以来の強さだ。日本から持ってきたロッドは意外と腰が強く耐えてくれた。魚を少し弱らせてから、強引に砂浜に引き上げた。カラフトマス級(55cm)だった。

針を外して浜に放り出しておいて、再びルアーを投げた。2投目で喰らいついてきた。今度はビッグワンだった。引きあげるのに手こずってるうちに、ジャンプして針を外して逃げた。

ルアーが糸にからんでしまった。ほぐしてるうちに群は少しずつ遠ざかり始めた。なんとか、ほぐした時には、もうチャンスを逃していた。

しかし、あきらめずに見ていると、近くで一匹跳ねた。すぐに、そこを狙ってルアーを投げた。強力な手応えがあり、魚がフックにかかった。ジャンプした時の魚体は銀色で、かなり大きかった。感動ものだ。

逃がすものかと、糸をゆるめず、ロッドを立ててがんばった。糸が切れるギリギリの所で糸をフェードをかけて少し出す。弱るのを待ったが、仲々、弱ってくれない。タフな奴だった。2回、3回ジャンプした。4回目のジャンプでついにフックが外れ、逃げられた。正直くやしかった。

魚の群は沖に行ってしまい、それっきりもどってこなかった。

最初に釣りあげた獲物の所にもどると、カモメが盗もうとしていた。しかし大きくて無理だった。

私は魚を海水で洗って、キャンプ地にもどった。ジェイクとヘイゼルが山に登ってもどって来ていた。魚を見せると「ウワー、すごいね、その魚、すごくおいしいよ」とヘイゼルが教えてくれた。

これからテントたたんで、レディバロンに行ってキャンプすると言う。私は一緒に行く事にした。一日早く行けば、船に乗りおくれる心配はない。時間は夕方の6時頃だった。

すぐにテントをたたみ、パッキングした。魚はビニールの袋に入れサイドバックのポケットになんとか押し込んだ。私達はすぐに出発した。

彼らのジープは乗ってみると、まさしく博物館にふさわしいもので、動くのが不思議なくらいだった。エンジンがこんなにタフじゃなかったら、とっくにクタばっていただろう。サイドミラーはとッくになくなり、ワイパーはとっくにモーターがいかれ、手で動かせるように改造されていた。

走る前にオイルの点検を必ずする。エンジンが古いからやたらにオイルあがりするためだ。故障も多いし、メカに強くないと、とても使えないジープだとゆう。もちろん彼らは自分の手で修理している。

「でも、私はこのオールドカーが好きなの」とヘイゼルが言いジェイクが笑った。私もこんな車が好きだ。

日が暮れる前にレディ・バロンのキャンプ地に着いた。テントを設営し、荷物を中に入れてから、一緒にレディバロンのボトル・ショップで食事した。村に一軒だけあるボトルショップはパブとレストランと宿をかねている。ちょっと場ちがいな高級そうな構えのレストランだった。

中に入ると、客にジロジロ見られた。地元の人間じゃなくて、飛行機でやってきたどこかのツーリスト達らしかった。土地の人間は気さくで、そんなふうじゃないのだ。「馬鹿じゃないのか?」と思いつつ、彼らを見返しながらテーブルについた。

ホステスの女の子は地元の娘で、いい感じだった。

私はロースト・ラムを注文、ジェイクはビーフステーキ、ヘイゼルは玉子料理とサラダを食べた。日本の倍くらいある大きな皿に、大きなロースト・ラム(ステーキくらい)が2枚と、サラダとチップスが山のように盛ってあった。これでたった13ドル(900円)だった。

食べ物はおいしくて、安い。そして気候も人間も良い。まったくうれしくなってしまう。

ビールを飲みながら、料理を待ち、食事の終わったあとは紅茶を飲んで、引きあげた。デザートはホームメイドのアイスクリームやチョコレートブラウニーがあったけどおなか一杯でとても食べれやしないのであきらめた。

ごくたまに、彼らもレストランを利用するけど、ほとんどはキャンプ地で自炊しているとゆう。料理する方が楽しいと言う。

私は釣った魚を彼らにあげた。とてもうれしそうだった。


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