旅の記録 印度編 47

india471990年3月9日 晴れ 青い青い空

ユースホステルからフミコと二人、リュックを担ぎ市街の南にある自転車屋に行った。

買入した自転車には前と後ろに荷物用のステーががっちり取り付けられ、いつでも出発できるようになっていた。赤いサドルバッグも取り付けられた。

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旅の記録 印度編 46

india461990年3月7日 晴天

自転車旅行に必要なリストを作り、準備に取り掛かった。

自転車は日本製が高くて買えず、1台2万円のスペイン製のママチャリ(3段ギヤ)で我慢した。テント、スリーピングバッグ、コッフェル、ガスコンロetcのキャンプ用具をアウトドア―ショップで買入、雨合羽も買った。

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旅の記録 印度編 44

india441990年3月5日

朝9時頃、ソル広場の近くのキャフェテリアで朝食。レストランが高いので昨日の夕食は街で買ってきたパンとチーズとハムと水だけで食事したくらいだが、僕らはスペイン人の生活や食事などに興味があるので、朝食は部屋で取らず敢えてキャフェテリアで取る事にしたのだ。

中に入ると大きなスタンドがあり、ケーキ、甘いパン、ハムやチーズを挟んだパン、それにクロワッサンのようなものが何十種類もある。僕らはハムとチーズを挟んだパンとカフェ・コン・レッチェ(ミルクコーヒー)を注文した。

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旅の記録 印度編 43-3

india43-3午後2時頃、町をブラブラする為にペンションを出た。街の外観は15年前と大差なかった。

しかしフランコはとっくに死んで、あれほどいたポリスの姿もほとんどなく、昔はいなかったチンピラ小僧や売春婦、浮浪者、乞食の姿が目立った。そして、壁の所々やトイレに見られる政治とは無縁のラッカースプレーでデカデカと印された落書きはこの国にも精神的な荒廃が始まっている事を感じさせた。せっかくの美しい街も、落書きと道端に散らばるゴミ屑によって台無しになりつつあるのだ。

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旅の記録 印度編 43-2

india43-2スペインへの入国手続きは形ばかりのもので、あっという間に終わってしまった。あまりに簡単なので僕らは、捕まえられた魚が急に水に放たれた如く、しばらくはボーとして突っ立っていた程であった。

中国でもパキスタンでもインドでもポーランドでも、ややこしい煩雑な手続きを繰り返し長いこと待たされ、それが当たり前のように思っていたのでショックだった。ゲートを出ても、後ろから係官に呼び止められるのではないかと一瞬不安になったくらいだ。

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旅の記録 印度編 42

india421990年3月3日

次の日に、ホテルの前からバスに乗って都内へと行ってみた。

街らしい所に来てから、適当にバスを降りた。おかしな事に、バスの中では誰も切符を売っていなかった。しかし乗客はみんな切符を持っており、車掌がそれをチェックしていた。どうも客は、切符をどこか別の場所で買っているらしかった。罰金を払わされそうになったが、お互い言葉が解らぬまま結局現金を払って事は済んだ。

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旅の記録 印度編 41

india411990年3月2日

8時半頃やっとエアラインのスタッフが出勤してきて、ホテルの宿泊、食事のチケット(クーポン)を用意してくれた。

エアラインのバスでNOVOTEL(ホテル)オルビスに着き、暖かい部屋と食事にありついた時はほっとした。ワルシャワの寒空に放り出されずにすんだのはラッキーと言わねばならぬだろう。

高級ホテルらしく、栓をひねればいつでも熱い湯がバスを満たしてくれ、久々に首までどっぷりと湯に浸かる事が出来た。

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旅の記録 印度編 40

india401990年3月1日

ここ数日、出発準備に追われっぱなしだった。

ポーランド大使館でビザを、旅行代理店でチケットを、G・P・Oで日本への荷物の発送を、税務署でインカムタックス・クリアランスを、という具合。それも一度で済まず、何度も足を運んだりした。

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旅の記録 印度編 39-2

india39-2夕方、ウイスキーとビールを買うためにコンノートへ出た。日曜とあって休みの店が多く、いつもより人通りも少なかった。ウールのセーターを着ているが、それでもいくらか肌寒かった。

ワインショップには男達が列を作っていた。アルコールの好きな男が増えているのに店は極端に少ないのだ。

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旅の記録 印度編 39-1

india39-11990年2月25日 日曜日

朝10時頃、のこのこ起きだしてバター茶を沸かして飲んでると、同じホテルに泊まっている日本人が訪ねて来た。

彼は40ぐらい、ヒッピースタイルだった。スペインから来たばかりだというので、早速スペインの情報を彼に教えてもらった。予想よりも物価が高いようなのでがっかりだが、ま行けば何とかなるだろうと思うしかない。以前は全学連で今はバグワンのサニヤシンをやってるとかで、プーナに行ってしばらくメディテーションをやるのだという。

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旅の記録 印度編 38

india381990年2月24日

ホテルの近くのインド食堂でピースプラウ(グリンピースの入ったインド風焼き飯、4Rs)、チャパティ、ダルフライ(ダルカレーを玉ねぎ、トマトと一緒にフライパンで炒めたもの、熱々のカレーである)で昼食した。外人旅行者の行くレストランは値段はここの3杯もするが、ちっともうまくない。

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旅の記録 印度編 37-2

india37-2午前中、コンノートプレイスでマドリッド(スペイン)行の航空券を安く売っている旅行代理店をあちこち物色して歩いた。コミッションボーイはスリナガルの一件で懲りているから相手にしなかった。自分で選んだ店でチケットを買って騙されてもまだ諦めがつくが、こいつらに騙されたのでは諦めもつかない。

何軒か当たった後信用できそうな代理店を見つけ、そこで買う事にした。これは他の正確な情報が無い限り、自分の長年の旅行の勘に頼る以外にない。

初めに何軒かでチケットの値段を聞き、大体のあたりをつける。安すぎてもダメ、高すぎてもダメ、その中間が妥当な値段だと考えてよい。妥当な値段をあらかじめ知っておかぬと失敗する。これはどのような売買にも当てはまる事だ。

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旅の記録 印度編 37-1

india37-11990年2月22日

われらが安宿、ビーナスホテルからテクテク歩いてコンノートプレイスまで30分もかからない。メインバザールの中心にあり、何でもあるし安い。ニューデリー駅まで歩いて15分で行けるので、旅行者にはまたとない便利の良い所である。

牛やリキシャ、そして買い物客でごった返すメインバザールは毎日がお祭りみたいなものだ。猿回しや太鼓を持った旅芸人、へびつかい、そして手相見、薬売りの男が面白おかしく口上を並べ立てて人を集めている。そこへ結婚式のパレード、一団の楽隊がトランペット、クラリネット、トロンボーン、ドラムの音もけたたましく繰り込んでくる。その周りで子供達や青年らが拍子をつけて踊ったりしている。

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旅の記録 印度編 36-2

india36-2夕食の為にホテルを出た。ホテルはバザールのど真ん中だから便利この上ない。しかも奥まった我々の部屋までバザールの騒音は届かない。

日本人バックパッカーの定宿ハニーゲストハウスを通り過ぎて少し行くと、左手に人のいっぱい入っている小さい店があった。椅子がなく立ち食いだが、メニューは肉と魚だけ…インドでは珍しい。大きな鉄板の上でマトンやチキンの焼き肉がじゅうじゅうと音を立て、美味そうな焼肉の匂いが気を誘う。

ハーフタンドリチキン(1羽の半分、20Rs)と骨付きのマトンのあばら肉を鉄板の上でタレをつけて焼いたのを一皿(7Rs)、チャパティ4枚(2Rs)を食べたが実に美味かった。

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旅の記録 印度編 36-1

india36-11990年2月21日

デリー行の夜行バスの中で寒い一夜が明けた。

朝、どこかの街のどこかのドライブインにバスが停まった。ドライブインと言っても、掘立小屋に毛の生えた程度の食堂が2、3軒固まっているにすぎない。フミコと私はその中の一軒に入り、チャイを飲んで縮こまった体を伸ばしたりして休んだ。

外人旅行者は若いドイツ女性が一人だけだった。彼女はダラムサラへ行く途中T・Cを盗まれてしまい、500Rsしか持っておらず困っていた。パスポート、帰りのチケットは無事だったが、フライトが3月10日なのでそれまでに新しいT・Cが貰えるかどうか心配なのだ。昔は1ヶ月も待たされたりしたが、今はどうなのか僕にも分らなかった。

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旅の記録 印度編 35-2

india35-2昼から荷をまとめ、旅支度を済ませた。我々の荷物は小型のザック一つ、重さも15㎏以下程度しかない。

僕のザックの1/4を鍋と電熱コンロが占めているが、これはデリー滞在中に自炊をするためである。インドは250V、ヨーロッパは110Vだからこれは使用した後デリーで売り払う事になろう。他に絵具とスケッチブック、小物、着替え、蝙蝠傘、ウールの毛布が1枚、それと医薬品のセット、洗面具、2、3冊の本とノート類がリュックの中身である。旅の荷は必要にして最小限である事が大切だ。

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旅の記録 印度編 35-1

india35-11990年2月20日 ラスト・ダラムサラ Good-by DHARAMSALA

外は雨模様。時々、雷鳴と光が激しい。

オーストラリア人のボドがドアを開けて飛び込んでくると、すぐドアを閉めた。ひどいオーストラリア訛りでトダイ(today)とかteribulとか喚いてレインコートを脱いで、熱い茶をうまそうに飲んでいる。

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